黒にんにくは専用の発酵器がなくても、実はヨーグルトメーカーで手軽に作れます。
必要なのは、温度調節と長時間稼働ができる機種を選ぶこと。それだけで、自宅で本格的な発酵が楽しめます。
ここからの記事では、もっと詳しい黒にんにくの作り方を、ヨーグルトメーカーを使った方法で解説します。
ぜひ最後まで見てくださいね!
黒にんにくの作り方(ヨーグルトメーカー編)
用意するもの
● にんにく
👉 国産の「福地ホワイト六片」がレビュー評価も高くおすすめです。
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粒が大きくて水分も適度にあり、黒にんにくにしたときに甘みとねっとり感が出やすい品種です。
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スーパーやネット通販で「黒にんにく用」として売られていることもあります。
※にんにくは皮付きのまま使用します。皮を剥くと乾燥しやすく、発酵がうまく進まないことがあります。
● ヨーグルトメーカー
👉 温度調整ができて、60~70℃に設定できるものが必要です。
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黒にんにく作りには、高温で10日以上の長時間保温が必要です。
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タイマー付きで24時間以上保温できるタイプなら、毎日の再設定が不要でラクです。
✅おすすめ機能チェック:
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温度設定:60~70℃が可能か?(40℃までしかない機種はNG)
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タイマー:12時間以上 or 連続稼働OK
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内容器のサイズ:にんにくがまるごと入る深さがあるか
● アルミホイル or 発酵用保存袋(におい対策)
👉 発酵中はかなり強いにおいが出るため、包んで密閉しましょう。
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アルミホイルでふんわり包むと熱と湿気がこもりやすく、発酵がスムーズに進みます。
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さらに臭いが気になる場合は、ジップ袋+新聞紙+アルミホイルの重ね使いが効果的です。
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市販の「発酵用保存袋」や耐熱ポリ袋も代用できます(高温OKのものを使用)。
匂いがかなり抑えられるジップ袋はかなり活躍しますよ!
● キッチンペーパー(湿度調整用)
👉 にんにくの乾燥やカビを防ぐために使います。
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にんにくの下にキッチンペーパーを敷くことで、余分な水分を吸収して湿度を調整できます。
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途中で湿ってきたら、新しいものに交換するとより清潔で安心です。
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袋や容器の内側の結露も、こまめに拭き取ると失敗を防げます。
必要な道具はシンプルですが、それぞれの役割を知っておくと成功率がグンと上がります。
とくに「におい対策」と「湿度の管理」は、初めての人ほど意識しておきたいポイントです。
成功させるためのコツ(初心者向けに詳しく解説)
● 最初の1週間は毎日、中を確認する
👉 発酵がうまく進んでいるかを確認するために、1日に1回は様子を見るのが大切です。
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にんにくにカビが生えていないか
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表面がカラカラに乾いていないか
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袋や容器の中に水滴が溜まりすぎていないか
を確認しましょう。
✅ 万が一こんな状態なら…
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カビが見えた:その部分は取り除き、衛生状態を見直す
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乾燥しすぎ:アルミホイルの包み方を見直す、または湿らせたキッチンペーパーを追加
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結露(水滴)が多い:中の湿気を拭き取り、キッチンペーパーを新しくする
● においが出やすいので、設置場所に注意
👉 発酵中は、にんにく特有の強いにおいが部屋に広がることがあります。
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ヨーグルトメーカーを使う際は、換気の良い場所で稼働させるのが安心です。
例:キッチンの換気扇のそば、窓際、ベランダに近い場所など -
家族がいるご家庭では、寝室やリビングは避けたほうが無難です。
✅ 臭いを軽減する工夫:
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アルミホイル+ジップ袋の二重構造で包む
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市販の脱臭機能付き容器や活性炭脱臭剤を併用
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本体を段ボール箱などで覆うと、におい漏れを抑えやすくなります
● 完成後は冷蔵保存で1〜2ヶ月ほど日持ちします
👉 作った黒にんにくは、冷蔵庫で保存すれば1~2ヶ月程度はおいしく食べられます。
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1個ずつ皮をむいてからラップで包み、小分けにしてジップ袋や密閉容器に入れると便利です。
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まとめて保存する場合は、乾燥しないように密閉容器+冷蔵庫がベストです。
✅ 保存時の注意点:
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冷凍も可能ですが、解凍後に風味が落ちることがあります
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水気があるまま保存するとカビの原因になるため、よく冷ましてから保存してください
黒にんにく作りは、「気温管理」「湿度調整」「におい対策」の3つがカギです。
ちょっとした確認と工夫で、初めてでも失敗しにくくなりますよ。
初めてでも管理がしやすい、チェックリストや
失敗例・対処法などもぜひ御覧ください。
✅ 黒にんにく作り用チェックリスト(ヨーグルトメーカー編)
■ 作る前の準備チェック
チェック項目 | ✅ | 説明 |
---|---|---|
国産にんにくを使用 | ☐ | 福地ホワイト六片などの大粒がおすすめ |
皮付きのまま使用する | ☐ | 発酵中の乾燥を防ぐため |
ヨーグルトメーカーの温度が60℃以上に設定可能 | ☐ | 発酵には高温が必須(60~70℃) |
タイマーまたは長時間連続運転可能 | ☐ | 毎日再設定しなくて済むと便利 |
におい対策をしている(袋・アルミなど) | ☐ | におい漏れを防ぐため二重包装がおすすめ |
湿度調整用のキッチンペーパーを用意 | ☐ | 過度な湿気や乾燥を防止 |
■ 発酵中のチェック項目(1日1回)
チェック項目 | ✅ | 対処法 |
---|---|---|
カビが出ていないか? | ☐ | あれば取り除き、換気・湿度を見直す |
表面が乾きすぎていないか? | ☐ | アルミホイルの包み方を調整 |
結露(水滴)が溜まりすぎていないか? | ☐ | キッチンペーパー交換、容器内を拭く |
においが強く広がっていないか? | ☐ | 換気、におい対策グッズを併用 |
⚠️ 黒にんにく作りの「失敗例」と対処法
失敗例 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
にんにくがカビてしまった | 湿度が高すぎた、密閉不足、通気が悪い | アルミ包装の工夫・こまめな拭き取り・清潔な環境で |
表面がパリパリに乾いてしまった | 熱が直接当たりすぎ・包みが甘い | アルミホイルを二重に・容器の底にキッチンペーパーを敷く |
酸っぱすぎて美味しくない | 発酵期間が短い・温度が低い | 発酵日数を延ばす・温度を65~70℃に調整 |
においが家じゅうに充満した | 包装が不十分・設置場所が悪い | 二重包装+換気の良い場所に設置、段ボールで覆うのも有効 |
外は黒く中が白いまま | 中まで発酵していない | 日数不足。さらに2~3日加熱して様子を見る |
📌 保存時のチェックポイント
チェック項目 | ✅ | 補足 |
---|---|---|
粗熱をとってから保存しているか? | ☐ | 湿気が残るとカビの原因に |
密閉容器やラップで保存しているか? | ☐ | 乾燥や酸化を防止 |
冷蔵庫で保存しているか? | ☐ | 1~2ヶ月以内に食べきるのが理想 |
ヨーグルトメーカーで黒にんにくを作るメリットとデメリット
✅ メリット
① 専用機より安くスタートできる
専用の黒にんにく発酵器は7000円から1万円以上することが多いですが、ヨーグルトメーカーなら4,000~6,000円程度で購入可能。
すでに持っている人は新たな出費ゼロで始められるのも魅力です。
② コンパクトで置き場所に困らない
ヨーグルトメーカーは炊飯器より小さいくらいのサイズ。
キッチンや棚の隅に置けて、場所を取らないので一人暮らしの方にも◎。
③ 他の発酵食品にも使い回せる
温度設定とタイマー機能がある機種なら、黒にんにくだけでなく、
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ヨーグルト
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甘酒
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納豆
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発酵バター
など、発酵食品全般に使える万能アイテム。健康志向の方には特におすすめ。
⚠️ デメリット(+対策)
① 長時間稼働のため、機種に負荷がかかる可能性あり
黒にんにく作りは10~14日連続で稼働させる必要があり、
本来短時間用に設計された機種では、モーターや基盤に負担がかかります。
【対策】
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高温長時間稼働レビューのある機種を選ぶ(レビューなどで「発酵食品作りに使ったことがある」などが確認できればなお良い。)
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本体の下に断熱マットや板を敷いて熱を逃がす
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使っていないときは休ませるなど、間隔を空けて使用
② におい対策をしないと部屋中に広がる
黒にんにくは発酵時に強烈なにおいを発します。
密閉せずに使うと、部屋どころか家中がにんにく臭に包まれることも。
【対策】
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にんにくをアルミホイル+ジップ袋+新聞紙で二重三重に包む
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本体を段ボール箱や衣装ケースで覆う
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換気扇の近くやベランダ側の窓際に設置
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消臭剤・活性炭などのにおい対策グッズを併用
- 空気清浄機を近くにおいておくのもいいです。
③ 内容器が小さいと一度に作れる量が少ない
ヨーグルトメーカーはもともと1リットル前後の容量が多いため、
にんにくを数玉程度しか入れられないことがあります。
【対策】
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背の高い容器を使う or にんにくを小さめサイズで揃える
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複数回に分けて作る、まとめ買いしたい場合は専用機の導入も検討
👤 どんな人に向いている?
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✅ すでにヨーグルトメーカーを持っている人
→ 無料で黒にんにく作りが始められます -
✅ 健康志向で他の発酵食品も作ってみたい人
→ 甘酒や納豆も作れるので活用の幅が広がります -
✅ 一人暮らしやキッチンスペースが限られている人
→ コンパクトで置き場所に困らず、にんにく数玉の量も丁度いい -
✅ 黒にんにくを少量だけ手軽に作ってみたい初心者
→ 小ロットで試せるので、最初の一歩に最適 -
✅ におい対策や手入れを工夫するのが苦にならない人
→ 少し手間はかかりますが、やりがいもあります
📝 まとめ
ヨーグルトメーカーで黒にんにくを作るのは、
「手軽に・安く・場所を取らずに始められる」反面、
「においや稼働時間には注意が必要」という一長一短があります。
でも、ちょっとした工夫でデメリットは十分カバー可能!
「黒にんにくを一度作ってみたい」「すでに道具を持っている」という人には、ぴったりの選択肢です。
ぜひこの機会にチャレンジしてみてくださいね!