黒にんにくの作り方を調べてみると、炊飯器を使って保温状態を保ちながら発酵させる方法がよく紹介されています。
でも、実際にやろうとすると…
と、なかなかハードルが高いのが実情です。
炊飯器以外で一番黒にんにくを手軽に作るなら
黒にんにく専用の発酵器を使うのが手軽です。
今回は、「黒にんにく専用の発酵器」を使い「実際に作った私の体験談」をメインにご紹介します。
そして、専用の発酵器以外で「炊飯器を使わずに作る方法」や「自作以外で手に入れる方法」も書いていますので、黒にんにくの作り方や黒にんにくを無理なく続けたい方は是非参考にしてくださいね。
炊飯器以外での黒にんにくの作り方
黒にんにくを作る際に炊飯器を使うといいのは、保温機能があるから。
にんにくは発酵させることで特有の甘さとまろやかさが生まれます。
約10日〜2週間ほど、一定の温度と湿度を保ち続けることで黒にんにくが出来上がるんです。
なので専用の発酵器を使えばを炊飯器を使わなくても大丈夫。
その方法を詳しくお伝えしますね。
① 黒にんにく専用の発酵器を使う方法
最近では、黒にんにく作りに特化した**専用の発酵器(黒にんにくメーカー)**が販売されています。
ワンタッチで温度設定できるものや、自動で湿度管理してくれる機種もあるので、
初めての人でも扱いやすい設計になっています。
✔ ただ注意点として
黒にんにくを継続して手作りしたい人には向いていますが、
まずは「試してみたい」段階では値段面で少しハードルが高く感じられるかもしれません。
ただうちの場合は、家族4人で毎日食べるとするとかなりの量になるので、自作を検討していました。
そうなると、黒にんにく専用の発酵器を使う方法が一番かな、と思ったので、購入して試してみることにしました。
発酵器を実際に試してみた
黒にんにく専用の発酵器を買って、実際に作ってみました。
見た目は炊飯器です。笑
蓋を開けるとこんな感じです。
釜の中に、専用の網が入ってます。
この網の中に黒にんにくとなるにんにくを、基本皮ごと入れます。
やり方はシンプル。
2.発酵日数を設定して、STARTボタンを押す
約12日で、手製の黒にんにくが作れました!
出来上がりはこんな感じで、以下は皮を向いた状態の写真ですが、
皮は手でホロッと簡単にむけました。
半分に割ってみました。
箸で軽く真っ二つに出来るほど柔らかい出来上がり。
食感は口の中で溶ける感じです。
通常食べるときのキツーいにんにく臭は無く
軽くなんとなく匂う程度です。
フルーツみたいにほんのり甘みがあって、意外と食べやすいです。
1回の発酵で約10玉分60個前後(粒の大きさによって変わります)を我が家では作ります。
にんにくの選び方など
発酵させるにんにくは、なるべく1玉(個体)が大きく大きさが一定のものがいいです。
にんにく1玉に含まれる「にんにくの粒(=鱗片、りんぺん)」の数は、品種や大きさによって違いますが、
うちが使っているのは、青森県産福地ホワイト六片にんにくで、サイズがLLと大きめ。
500gのもので約10玉前後(大きさにより変わります)入ってます。
個数にすると、1玉に6個入ってるとして約60個分です。
1日1個食べれば十分なサイズなので、一人で食べると約2ヶ月続けられる計算です。
コスパの良い黒にんにくを作るには
コスパを考えると同じ大きさでも、パックに入れて冷蔵保存してあるにんにくだと、約半分のコストで黒にんにくが作れます。
玉から皮などが剥いてある粒タイプ(家庭用)です。
ただ、この粒タイプを使うときには注意が必要です。
⚠️ 注意点と対策
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剥いたにんにくは裸状態。発酵中にどんどん水分が抜け、カチカチ or ボソボソになるリスクがあります。
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✅対策として
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発酵容器の中に濡れ布巾 or 濡れキッチンペーパーを入れる
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ステンレス製のザルやタッパーにラップをゆるめにかけて密封感を出す
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一度に大量に詰めると保湿性UP(重なりで乾燥を防げる)
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などに注意するといいです。
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剥いた直後から、にんにくは空気に触れて酸化・劣化が始まる。
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✅対策として
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剥いたらその日のうちに発酵スタートが理想
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どうしても遅れる場合は、ラップ密封して冷蔵庫保存(24時間以内)
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パックで冷蔵保存してあるものは心配ないです。
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皮付きと違って、においがダイレクトに残りやすいです。
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✅対策として
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密閉気味の容器で、発酵時のにおいを循環させる(蒸気で包み込む)
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完成後に1週間熟成させると臭みが抜けて甘みが出やすい
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①のように個体はキッチンペーパーやアルミホイルで包んでおくと、玉のような皮で包まれた状態に近づける事ができます。
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直火に近い環境(炊飯器の底など)は、皮なしだと焦げやすい
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✅対策:
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ザルに乗せて底と距離をとる
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下にアルミホイルやクッキングシートを敷く
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「保温モード固定」にして温度を60〜70℃に保つ
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③の蒸し焼き状態(包む)の方法も併用するといいです。
👌ベストなやり方(皮なしver)
これで、玉(皮)無し個体でも、美味しい黒にんにくが作れますよ!
小粒にんにくで黒にんにくは難しい?
小粒タイプのにんにくで黒にんにくを作るには、以下のようなハードルがありました。
失敗例 | 原因 |
---|---|
表面だけ黒く、中が茶色い | 発酵時間が短すぎた(芯まで火が通ってない) |
硬くてボソボソ | 水分が飛びすぎ/加熱しすぎ |
酸味がキツい | 熟成が足りない or 途中で温度が落ちた |
皮が張りついて剥けない | 小粒特有の皮の硬さ+乾燥しすぎ |
小粒だと「十分な黒にんにくになりにくい」
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熱が入りやすい反面、抜けやすい
→ じっくり熟成する前に“乾いて終了”みたいになる。 -
糖分・アミノ酸が大粒に比べて少なめ
→ メイラード反応(黒く&甘くなる化学反応)が不完全で終わることがある。 -
発酵時間を短くしすぎると、中まで黒くならない
→「10日以内でOK」は万能じゃない。実はしっかり発酵+適度な湿度キープが必要です。
市販の小粒では無理でした
小粒タイプのものも失敗を繰り返して、やっと黒く発酵させることが出来たんですが、
と、出来は良くなかったので、市販の小粒にんにくで作るのは諦めました。
発酵器での黒にんにく作りで困った点
置き場所に困りました。
発行させる過程で匂いが発生します。
うちの場合は、離れの車庫に置いてましたが、車庫の中がニンニク臭でいっぱいでした(汗)
あと電源が必要ですし、入れっぱなしはさすがに火事などが怖かったです。
コスパはどう?
ただ、にんにくだけでもそこそこの値段です。
そこから黒にんにくにする過程で、失敗もする可能性もあります。
失敗するととても食べられるものではないです。
なので自作は、
そして、
手間ひま関係なしに、作る楽しみ込みで黒にんにくを楽しみたい人には向いてると思います。
ただもし、手間ひま掛けずに黒にんにくを手軽に楽しみたいなら
出来上がった黒にんにくを手に入れるのが手っ取り早いですね。
炊飯器以外のその他の黒にんにく作成方法もありますのでご紹介しますね。
② 段ボール+カイロ+毛布で保温箱を作る方法
「今あるものだけで試してみたい」という人に向いているのがこの方法。
段ボールの中ににんにくを並べ、使い捨てカイロや湯たんぽ、電気あんかなどを活用し、
毛布で包んで温度を保つという仕組みです。
✔ メリット:材料費をおさえて始められる
✔ 注意点:
-
日ごとに温度が下がりやすく、管理の手間がかかる
-
発酵に失敗する可能性がある
-
カビや乾燥などにも注意が必要
日々の温度チェックと調整が必要になるため、挑戦としては面白い反面、やや上級者向けといえるかもしれません。
たぶんですが実用性はイマイチですね。
③ ヨーグルトメーカーや保温器を使う方法
最近は、温度調整が可能なヨーグルトメーカーや発酵用の保温器が市販されています。
これらの機器を使って、60〜70℃を10〜14日ほどキープすることで、にんにくをじっくり発酵させることができます。
✔ メリット:温度管理がしやすく、比較的安定した仕上がりに
✔ 注意点:
-
サイズによっては一度に作れる量が限られる
-
使用中は他の用途に使えないこともある
-
食品のにおいが残る可能性があるため、専用にする人も多いです
手順は比較的シンプルですが、スタートするには機器の準備が必要になります。
どうせ機器を購入するなら、黒にんにく専用の発酵器が管理が簡単で実用的です。
完成品なら手間ひまや心配いらず
このように、黒にんにくの自作にはいくつか方法がありますが、
残念ながらそれなりに問題があります。
手作りの工程を楽しむ目的なら、自作もいいと思います!
ただ、
なら、
完成品を手に入れるのが、いちばん実用的。
手間なく黒にんにくを始められることで、「毎日続ける」という本来の目的に近づきやすくなります。
「続けやすい価格で、品質も安心できる黒にんにく」なら
青森県産・福地ホワイト六片種を使った訳あり黒にんにくが手頃です。
と、実績も十分。
はじめての黒にんにくとして試す人や、コスパ重視の方に特に人気です。
この黒にんにくのにおいはどう?
にんにくと聞くと「においが強いのでは?」と思われがちですが、
実際には発酵により、独特のにんにく臭はかなりマイルドになります。
レビューでも、
「朝食べてもにおいが気にならない」
「フルーツのような甘さで食べやすい」
「家族にもすすめられるくらいクセがない」
といった声が多く見られます。
もちろん、においの感じ方には個人差がありますが、
「通常のにんにくに比べるとかなり抑えめ」という印象が多いです。
実際に自分も食べてみましたが、自作した黒にんにく同様、
こんな人に向いてる
無理なく続けられる方法を
炊飯器を使わないで黒にんにくを作る方法もたくさんご紹介しました。
ただ、においや管理の手間、電気代やスペースの問題など、気になる点も多いですよね。
そもそも、炊飯器以外で黒にんにくを作る理由は、
「今使っている炊飯器が使えなくなるのを避けたい」ことや
「手軽に自分で食べたいときに作る」
という目的なのかも。
保存方法や場所の問題もあります。うちは冷蔵保存してましたが、柔らかくなり過ぎたり、カビが生えたりして捨てたことも多かったです。(冷凍保存がおすすめです)
ただ結果的に見ると、時間的にも金銭的にも損してたのかもしれません。
そう考えると、完成品を手に入れるのが一番現実的なのかもしれないですね。
“無理せず、続けられる”ことが大事ですので、永く続けられて費用を抑えたいなら、1日100円程度の低価格で手軽に手に入る訳あり黒にんにくも選択肢の1つですよ。
時間や手間を出来るだけかけたくない