「体が鉛のように重くて何もしたくない…」ということは誰しも経験したことがあるでしょう。
その体の重さは、「だるさ」「倦怠感」とも言い、ホルモンバランスなどが原因なのです。
そしてそれへの対処法もあります。
ここでは、体の重さに悩むあなたの解決の手助けになれることを紹介していきます!!
体が鉛のように重い原因は?男女別・シーン別に解説!
では、まず男女別・シーン別に倦怠感の原因について紹介します!
体が鉛のように重い原因……男性編
男性で倦怠感を抱いている方に考えられる原因は、次のようなものがあります。
更年期障害
「男性で更年期障害?更年期障害は女性のものでは?」と思ったら大間違い!最近は、男性の更年期障害も確認されているのです。男性更年期障害は30代〜50代に起きやすいと言われています。
男性ホルモンの一種「テストステロン」が減少することにより、男性は更年期障害が起きます。テストステロンは、精巣で作られるホルモンで、筋肉や骨を増強し、性機能を保つはたらきもします。生活環境・職場環境での重度のストレス、また歳をとる毎にテストステロンは急激に減少します。それが男性更年期障害の原因なのです。
男性の更年期障害は、病院でもなかなかすぐに発見されにくいそうです。「これって更年期障害かな?」と感じたら自分からお医者さんに相談してみるのもいいかもしれませんね!
1-2体が鉛のように重い原因……女性編
女性で倦怠感を抱いている方に考えられる原因は、次のようなものがあります。
貧血(鉄欠乏性貧血)
女性の10人に1人は貧血の症状があるとされています。そのうち月経のある女性が貧血である割合は5人に1人。女性は、月経があるために貧血になる確率が高いと言えます。
また、貧血にも様々な種類がありますが、その中でも多いのが鉄分が欠乏することによって起きる鉄欠乏性貧血です。「体が鉛のように重い…」と感じる女性は鉄欠乏性貧血を原因として疑ってみてもいいかもしれません。
更年期障害
女性は月経が終わる閉経の際に、女性ホルモンである「エストロゲン」が減少します。このため更年期障害がひき起こされます。この更年期障害でも体が鉛のように重くなる倦怠感を抱くことがあります。
更年期障害では、体が重いと感じることが多いようです。年を取り、体が変化するのは当たり前のことですから、しっかり対策をしていきたいですね!その対策については後半でお伝えします!
体が鉛のように重い……シーン別編
今までは、男性と女性それぞれにある倦怠感の原因について見てみました。では、「男女関係なくこういうときに倦怠感を抱くのはなぜ?」ということを紹介します。
生活が不規則→自律神経の乱れ
仕事や勉強などでストレスを感じると、自律神経が乱れます。自律神経とは、呼吸や免疫、血液循環や体温調節などの機能を無意識に調節する神経です。生活が不規則になると、この神経が乱れてしまいます。そうすると、倦怠感を抱くとされています。
ダイエット中→栄養不足
無理なダイエットで栄養が不足すると倦怠感が出てきます。ビタミン不足のほか、先ほど紹介した貧血の状態になることもあります。
激しい運動をした→ビタミンB1不足
激しい運動をした後も体が鉛のように重くなるときがあります!これはビタミンB1が不足していることが原因として考えられます。ビタミンB1は運動をするとかなり消費される栄養素の1つです。これが不足すると、筋肉痛を引き起こすこともあります。
ずっとデスクワークをしている→眼精疲労、冷え
目の疲れというのはなかなか侮れないものです。デスクワークが増え、パソコンとにらめっこすることが普通になっている現代人にとって、疲れ目は誰にでも起こる状態です。疲れ目にも体が重くなる原因はあるのです!
また、デスクワークを続けることで体が冷え、体が鉛のように重くなることもあります。デスクワークでは、人はずっと座り続けているために下半身の筋肉が硬くなってしまいます。すると足先が冷え、上半身では汗をかきやすくなります。このときも体が重いことがあります。
寝起きに倦怠感→睡眠時無呼吸症候群
寝起きなのに体が重い!そんなあなたは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に呼吸をしない時と呼吸が浅い時を繰り返す症状です。寝ている時に起こることなので、なかなか自分では気づきにくいのが特徴です。
休んでも休んでもだるい→うつ病
休んでも休んでも体が重いあなたは、もしかするとうつ病の可能性があるかもしれません。うつ病は、気分が落ち込んでいる状態ばかりではありません。体が重いという、ちょっとした不調もうつ病の症状とされることがあります!
ここまでで体が鉛のように重い原因を探ってきました。「もしかしたら、私はこれかも……」というものは見つかりましたか?次は、その状態を解決するにはどうしたらいいかを紹介します!
体が鉛のように重い時の対処法!男女別・シーン別に解説!
体が鉛のように重い時の対処法!……男性編
更年期障害
更年期障害の対処法は次の通りです!
リラックスする
カラオケに行って歌ったり、友人と会ったりしてリラックスすると、テストステロンの分泌は促されます!
ワクワク・ドキドキの体験をする
パートナーのいる方でしたら、パートナーの方と手を繋ぐといったドキドキ体験も有効ですよ!普段はなかなか手を繋ぐ機会がない、という方やかつてのドキドキを記憶している方は久しぶりに手を繋いでみては?
また、アスレチックなどちょっとスリルのあることをしてみてもいいですね!
しっかり寝る
しっかり寝ることも重要です。テストステロンは、夜にかけて多く分泌されるので、その時間はゆっくりしたいですね!寝る前のストレッチもリラックス効果があってさらによし!
食事に気をつける
テストステロンの生成を助けてくれるのは、亜鉛です。亜鉛を多く含むものは牡蠣や魚介類、ナッツ類などです。ビタミンCと一緒に食べることで吸収をさらに促してくれます!
医療機関を受診する
医療機関では、テストステロンを体に与えることができます。方法としては、注射や塗り薬、飲み薬などです。また、カウンセリングを受けることもできるので、精神的ストレスの強い方はお医者さんに一度相談してみましょう。
責任世代に多い男性更年期障害。しっかり治療して、万全の状態でパフォーマンスを上げていきましょう!
体が鉛のように重い時の対処法!……女性編
貧血
貧血の対処法は以下の通りです!
食事に気をつける
貧血、特に鉄欠乏性貧血は日頃の食事に鉄分を取り入れることが大切です。一気にたくさん摂るのではなく、コツコツ毎日摂っていきましょう!また、ビタミンCを含むものも一緒に食べると吸収が良いですよ。
鉄分を多く含む食べ物
・レバー
・赤身の肉
・赤身の魚
・小松菜
・大豆製品
・ひじき
錠剤
ドラッグストアや、今はコンビニにも売っている鉄分を摂れるサプリメントを使うのも有効です!大体1日1錠であることが多いので、飲み忘れなども少なそうです。また、鉄分の錠剤は吐き気などの副作用も起こす場合があるので、注意が必要です。
医療機関を受診する
上2つを試しても貧血が治らない…!そんな場合は貧血以外の症状の可能性もあります。医療機関を受診しましょう。
更年期障害
更年期障害への対処法は以下の通りです!
適度な運動
有酸素運動は、更年期障害への対処法として有効です。毎日ではなく、1週間に数回と無理なく続けられる方が望ましいですね!有酸素運動は、水泳やヨガ、ジョギングやサイクリングなどがあります。運動前と運動後のストレッチも忘れずに。
サプリメントを摂る
最近では、市販薬で更年期障害の治療薬が出ています!用量を守り、また飲み合わせにも注意する必要がありますが、摂取することで更年期障害の緩和につながります。
食事に気をつける
女性ホルモンと似た働きをしてくれるのは、大豆イソフラボンと言われています。納豆などの大豆製品は大豆イソフラボンを豊富に含んでいるためおすすめです!ただ、醤油には塩分が多く含まれているため、摂取としすぎには気をつけてください。
アロマセラピー
アロマセラピーは、香りによってリラックス効果を求めるものです。更年期障害はエストロゲン分泌の低下が原因なので、エストロゲン作用を持つエッセンシャルオイルを用いると良いです!
医療機関を受診する
医療機関では、エストロゲンを投与することができます。また、子宮を摘出していない方にはプロゲステロンも同時に投与します。さらに医療機関はカウンセリングもしてくれるため、心を安定させるためにも医療機関の受診をおすすめします!ぜひかかりつけの病院を持ってください。
体が鉛のように重い時の対処法!……シーン別編
自律神経の乱れ
自律神経の乱れへの対処は以下の通りです!
生活習慣を見直す
自律神経の乱れは、生活習慣の乱れによるものが多いです!そのため生活習慣を見直してみましょう。規則正しい生活・適度な運動・適切な休憩が必要です。そして、ストレスを溜め込みすぎないようにしましょう。自分なりのストレス発散方法を持ちましょう!
医療機関を受診する
医療機関では、薬による治療法と精神療法ができます。
薬による治療法は完全に自律神経失調症を根本から消す方法ではありませんが、症状のつらさを軽減させてくれます。
精神療法では、カウンセリングや自律するための訓練、認知行動療法をとることができます。確実に自律神経失調症をなくしていくには精神療法も効果があるでしょう。
・栄養不足
栄養不足への対処法は以下の通りです!
バランスのよい食事をとる
これは当たり前ですが、栄養不足には栄養を摂る必要があります。そして、それにはバランスのよい栄養の摂取が重要です!また、ダイエットによる栄養不足はしばしば貧血も起こすので、貧血への対処法も見てくださいね!!
また、栄養不足による倦怠感にはビタミンB12が有効です。これは肉や魚などの動物性の食べ物に多く含まれています。毎日ビタミンB12を摂取できる食事をこころがけましょう!
・ビタミンB1不足
ビタミンB1不足への対処法は以下の通りです!
食事でビタミンB1を摂る
食事の中でビタミンB1を摂りましょう。ビタミンB1が多く含まれる食品は次のようなものがあります。
・豚肉
・玄米
・うなぎ
・にんにく
ただ、最近ではカップラーメンなどの食品にもわざわざビタミンB1が添加されています。せっかくビタミンB1を摂っていても、カップラーメンばかりなどの偏った食事ではいけません。生鮮食品などからビタミンB1を摂るようこころがけましょう!
点滴をうける
点滴によってビタミンB1を補給することができます。ただ点滴はやはり高価なのと、いつものビタミンB1の不足の根本的な解決にはならないので、食事の中で積極的にビタミンB1を摂っていきたいですね。
・眼精疲労、冷え
眼精疲労や冷えへの対処法は以下の通りです!
まばたきをする
ずっとパソコンやスマートフォンなどを見ていると意外とまばたきしないんです。積極的にまばたきをして休憩をし、目を休めていきましょう!
遠くを見る
ときおり遠くを見て、目の筋肉を鍛えましょう!そうすることで目が疲れにくくなります!また、遠くを見る→近くを見る、といったトレーニングもやってみましょう!
蒸しタオルなどで目をあたためる
タオルを濡らしてレンジなどであたためる蒸しタオルを利用しましょう!目の筋肉がほぐれてリラックスすることができます。
目や冷えの対策に良い食事をこころがける
目に良い食べ物とは、ビタミンやアントシアニン、DHAやルテインを含むものです。レバーや緑黄色野菜、青魚や赤身の魚、ブルーベリーなどを積極的に摂りましょう!
冷えへの対策に効果的な食べ物は、オレンジ色や黄色の野菜・果物です。例えば、柑橘類や生姜など(ただしトマトは例外)。さらに水分が少なく塩分が多いものも体をあたためます。例えばジャガイモなど!これからを摂って体をあたためましょう!
全身運動・全身入浴
ジョギングなどの全身運動は、硬まった下半身の筋肉をほぐしてくれます。週に数回などでもいいので、少しずつの運動をこころがけましょう!
また、シャワーではなく湯船に浸かる、全身入浴もおすすめです。全身の筋肉をほぐしてくれます!その際には目の周りのマッサージもお忘れなく。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群への対処法は以下の通りです!
対策グッズを使う
睡眠時無呼吸症候群には対策グッズがあります!市販でも手に入れることができるので、気軽に試すことができますね。内容としては、内容としては、口呼吸を防止する鼻ノーズピンや顎に挟む枕などがあります!
日頃の生活習慣を見直す
睡眠時無呼吸症候群の原因には、肥満があります。そのため、日頃の生活習慣を見直し、肥満を対処する必要があります。適度な運動と、バランスのよい食事、そして規則正しい生活習慣をこころがけましょう!
医療機関を受診する
医療機関では、3つの方法で睡眠時無呼吸症候群の解決にアプローチできます。
・CPAP(シーパップ)療法
これは、ホースやマスクを使って気道が塞がらないようにする療法です。これは睡眠時無呼吸症候群によって血圧が上がった状態を改善する効果もあります
・マウスピース療法
これは、マウスピースという道具を使って下顎を固定するものです。これにより気道が塞がらないようにします。
・外科手術
睡眠時無呼吸症候群の原因によっては、外科手術が必要となる場合があります。これにより、気道を塞いでいるものを取り除くことができます。
うつ病
うつ病への対処法は以下の通りです!
医療機関を受診する
うつ病は、心の弱さではなく、れっきとした病気です。ぜひ医療機関を受診してください。かかりつけの病院を持つこと、カウンセリングで自分の状態を理解することが解決につながります。
以上、体が鉛のように重くなる原因を解決する方法を紹介しました!この中で1つでも役に立てていただければ幸いです!対処は早めに行いましょうね!
体が鉛のように重いのはなぜ?男女別シーン別の原因や対処法など!まとめ
これまでで、体が鉛のように重い原因とその対処法を紹介してきました!まとめると、体が鉛のように重いということは、
男性
・更年期障害
- リラックスする
- ワクワク・ドキドキの体験をする
- しっかり寝る
- 食事に気をつける
- 医療機関を受診する
女性
・貧血
- 食事に気をつける
- 錠剤
- 医療機関を受診する
・更年期障害
- 適度な運動
- サプリメントを摂る
- 食事に気をつける
- アロマセラピー
- 医療機関を受診する
シーン別
・生活が不規則…自律神経の乱れ
- 生活習慣を見直す
- 医療機関を受診する
・ダイエット中…栄養不足
- バランスのよい食事をとる
・運動後…ビタミンB1不足
- 食事でビタミンB1を摂る
- 点滴うける
・デスクワーク…眼精疲労、冷え
- まばたきをする
- 遠くを見る
- 蒸しタオルなどで目をあたためる
- 目や冷えの対策に良い食事をこころがける
- 全身運動・全身入浴
・寝起き…睡眠時無呼吸症候群
- 対策グッズを使う
- 日頃の生活習慣を見直す
- 医療機関を受診する
・休んでも休んでもだるい…うつ病
- 医療機関を受診する
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
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